花の生息地

seisokumap.jpg

紫苑は900年以前に、中国大陸から朝鮮半島を経由し、日本へとやって来ました。 

ちょうど朝鮮半島は、日本の九州と中国地方がルート上、近いことが手伝ってでしょうか。以後、関西以南に位置した地域で、多く自生・栽培されたようです。
シベリア・モンゴルなどの、北に位置する地域も原産とされていることから、紫苑は、かなり寒い場所での栽培も可能であることが分かりますが、春に丈を伸ばし、秋には花の盛りを迎える紫苑にとって、西日本の地域はより適した環境だったとも言えるでしょう。

sion_hanato_kiteha.jpg

国内の主な地域としては、九州全域の高原・中国地方・関西地区(主に京都の嵯峨辺りの山間)などがあります。また平安時代には、既に庭園などで盛んに栽培されていた事と、その花の由縁からか、京都・鎌倉などの寺の門前を彩る姿も所々に見受けられます。

2002年10月、北鎌倉駅からほど近い場所にある東慶寺・浄智寺へ、紫苑の取材の為に行ってきました。
(拡大は画像をクリック)鬼の醜草(しこくさ)との異名あり。醜草とは雑草の意。さぞかし自生力は旺盛なのでしょう。

山門を超え、境内にある庭園の一角には、随分と背の高い、そして線の細い薄紫の房状に広がる花をつけた紫苑が、ややピークは過ぎたものの、それは見事に咲いていました。
茎は思ったよりも太いのですが、2mという高さに加え、枝分かれした沢山の花の重みで僅かにしなり......土から50センチ辺りで竹に支えられ、花は皆太陽に向かい花開きます。さすがに2m 。決して低い背丈ではない私でも、近づくと見えるのは花の裏側ばかり。
一面に自生した紫苑の花畑を上から眺めたら、きっと素敵なんだろうなぁ......。

うん、そうだ。何時か必ず......その場所を見つけにいくぞ!