紫苑の花

初秋の頃、辺りには黄金色に咲きそろう金木犀の甘い香りが風に乗り、道行く人の視覚と嗅覚をさらっていきます。

紫苑が咲き季節に色を添えるのは、ちょうどそんな、朝晩の肌寒さを感じるようになる、九月中旬から十月初めの頃。
春、新芽をだした紫苑の息吹は、夏を終える辺りまで、丈を高くし成長し続けます。

sion_hanasaki.jpgではまず初めに、少し紫苑の花について、お話ししましょう。

紫 苑 (シオン)
〈キク科 多年草本草 〉

原産地 中国北部同位、シベリア・モンゴルなどのアジア北東部の草原地
学 名 Aster tataricus L.f.
英 名 Tartarian aster(タタール人のアスターの由来)

2002.10 上画像は東鎌倉のお寺にて撮影。(拡大は画像をクリック)

sionhanaup.jpg特 徴 花丈1.5~2.5m 茎の先端が幾つもに分かれ、直径2~3cmの薄紫の花を付ける。花の中央には花粉を蓄えた、黄色い管状花が見られる。
葉は、茎の下部で大きく細長い楕円を呈し、上部になるに連れ全形を小さくしていく。
枝分かれした花の茎には、極小さい葉が交互についているのが分かる。


花の色はそのまま日本古来の色、紫苑色として名を残し、装束の内着などの色に使われてきました。
残念ながら、本来の紫苑色はWebカラーでは表現できませんが、若干青みがかった薄紫色と想像して下さい。
(16進RGP値=#8E77BC Webセーブカラーに変換すると#9966CC となります)